2008/04/08

カーネギー・ホールにまつわるエピソード

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アメリカの実業家・慈善家であるアンドリュー・カーネギー (Andrew Carnegie) によって建てられた歴史ある建物、カーネギー・ホール(Carnegie Hall)。ニューヨークのマンハッタンに位置し、古くからクラシックやジャズ、ポップスなど幅広い音楽のコンサートが催されており、世界中の人々が訪れる観光スポットとしても有名です。

私は現在、このようにインターネットや語学に関わる仕事に携わっていますが、実はかなり深い「音楽人」で、音楽講師という一面も持っています。そんな私のように、世界中の音楽家にとって「カーネギーホール」とはまさに「夢の舞台」であり、そのステージの上に立つということは他の何にも替えがたい栄誉なのです。
私もいまだに夢見て止みませんが。

今回は、そんなミュージシャンの憧れであるカーネギーホールを象徴するようなエピソードをご紹介します。

ある時、ポーランドのピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタイン(Arthur Rubinstein)が、マンハッタンの街角を歩いていると、一人の若い男にこう問いかけられました。

- Pardon me sir, but how do I get to Carnegie Hall?(すみません、カーネギーホールへはどうやって行けば良いのですか?)

そこで、ルービンシュタインはこう答えたそうです。

- Practice, practice, practice.(練習あるのみですよ。)

この若者、何も知らずに道を尋ねたのでしょうが、よりにもよって偉大な音楽家に声を掛けてしまったのが間違いでしたね。

ちなみに、現在のカーネギーホールのオフィシャルサイトに、このエピソードを彷彿させるような面白い一文を見つけたのでご紹介します。

While it takes some people a lifetime of practice to get to Carnegie Hall (as the saying goes), others just have to follow these simple directions.(生涯を練習に費やしてカーネギーホールへ辿り着く方々もいらっしゃいますが、それ以外の方々は下記のシンプルなガイドに従ってご来場下さい。)

http://www.carnegiehall.org/article/the_basics/art_directions.html

皆さんも「観客」としてならば割と簡単に行けそうですよ。